都庁と伽藍とバザール by 宮坂学
このプロジェクトを通じてシビックテックについて多くを彼やその仲間から学びました。全員の名前はとても書ききれないんだけどまさに私にとってのジェダイマスターたちです。せっかくなのでジェダイマスターたちから学んだことをこれを機会に書き留めておきます。行政でシビックテックやオープンデータの推進を検討してる人の参考になると幸いです。
税金で作るシステムはオープンソースに相性が良いこと。
選挙権がない高校生や大学生もサービス開発が行われるデジタル空間の中ではフラットに参画できること。実際にリーダとして主導した県も。
市民のデジタルサービスの開発を通じた街づくりに参加したい!というエンジンのガソリンがオープンデータにあること。だからこれが鍵であり、雑にPDFとかでデータを出すのは低オクタンのガソリンでエンジンをまわすようなもので市民参加の推進力が萎えかねないこと。行政の保有データは市民が生み出したものだから市民のコンピュータで判読可能形式で返却する義務があること。
税収を国経由で補助金などで地方に還流する貢献の仕方をいまはしてる。オープンソース、オープンデータ、ノウハウやナレッジといった知的財産を誰もが利用可能なライセンスにして「知的な社会的公共財産」として他地域に貢献する方法論があること。
コロナが落ち着いたら真っ先にしたいのがプロジェクトに貢献してくれた人とみんなで集まって今後の展開とか話し合いたい。zoom 会はやったことあるのですがやっぱり物理空間でやってみたいですね。行政はどんなオープンデータを出すことをもとめられてるのか?どんな支援があるともっとやりやすくなるのか?どんなことがあると萎えるのか?たくさん聞いてみたい。
しっかり作り込む伽藍の美しさもあるけどみんなでワイワイやるバザールの良さもある。「伽藍とバザール」という話があった気がしますが、バザールと対極にありそうな都庁がじつは相性がとてもよい可能性があるんだなと考えるよいきっかけになりました。
Twitter の宮坂さんのアカウントを見ていると、よくわからん人々から「ここがダメ」「ちゃんとやれ」みたいな上から目線のツイートが投げつけられているのをちょいちょい見かけて、ドス黒い感情が湧き上がってくるからよくない (よくない)。「そんなことは宮坂さんは百も承知だろうよ」と思ってしまうんだよな。
ただ、宮坂さんのこの記事を読んで、ぼくがプリプリとしていたところでなんの価値にもならないから、関われそうなところを見つけて前向きに関わっていくのがいいな〜と思えました。東京都の希望だと思っている。ありがたい。